ども!以前に書いた記事で借金をしたお話というのを書きました。
詳細に書いて欲しいとご要望があったので書こうと思いますが、大体10年程前なので記憶が曖昧なのでご了承ください。
・将来が不安で読んだ本が金持ち父さん貧乏父さん。
就職してから1年ほどが経ち将来に不安を覚えた頃何か勉強をしたいと思い立ったち以前から気になっていた「金持ち父さん貧乏父さん」を読んでみる事にしました。
同じ職場の先輩が同じ本を読んでいた事を知り先輩が何かしているのか気になり相談する事に。
今思い返してみるとこの行為が元凶であり、借金生活の始まりだったので将来の事やお金の事を相談する相手ってのはそれなりに見極めたいとダメなんだなった思います。
1、マルチまがい商法に引っかかる。
・ビジネスの勉強をしているから先生に会わせてやる。
いきなり先生に会わしてもらえるという訳ではなく、一番弟子の方とアポが取れた為都合を会わせ面談を行う事になりました。
面談を行うファミレスで先輩と隣同士に座り待っていると、一番弟子の方がやって来て自分たちと向かい合うように座り話初めて行きます。
あまりビジネスに強いイメージはなく寧ろ多少の情けなさを感じるような人物に思えました。
ただ先輩が尊敬する先生の一番弟子なのだから凄い方なのであろうと思い話を聞いていると、ビジネスを学ぶのであればまずは50万必要だいう内容でした。
悩んでいると「ビジネスで成功できる人間はその場で判断できる人だよ」と促され払うと約束をして、じゃあ次は先生と面談だねという答えに嬉しく感じました。
・名古屋の先生に会いに行く
先生との面談は先輩とではなく一番弟子の方と先生との面談という事に。
実際に会ってみると小太りで40代後半の冴えないオッさんだったので衝撃を受けたんですが、流石は先生と呼ばれるだけありますね。
言葉巧みに色々な話が出てきてすっかり幼い自分は信じ切ってしまいました。
そこでビジネスの勉強をするには50万じゃ足りない、身なりも整えなければという話からスーツの購入話になっていきます。
人間って不思議なもので一旦50万を出すと決めたらその後の100万200万なんて気にしないんですよ。
結果的に総額250万位の支払いが発生する商談となって行きました。
ただそんな大金なんて用意出来る訳もなく、一番弟子の方が簡単にお金を集める方法として提案したのが消費者金融。
複数社一度に申し込みをして限度額50万のカードを5社作ればすぐに250万位用意出来るよ!そしてそんな借金ビジネスで簡単に稼げるから先行投資だよ。
自分にとっては大きなビジネスチャンスを掴んだんだからという期待感で正常な判断がつかなかったんだと思います。
仕事休みに消費者金融の窓口をハシゴし数日後にはスーツ用の250万を作り入金を済ませるのは簡単でしたね。
・ビジネスの正体はマルチまがい商法
色々話を聞いた結果ビジネスの正体は、自分が購入したビジネスへの入会金50万とスーツ代一式200万に対しての紹介料がバックマージンとして発生するというものでした。
この正体を知って多少は落胆したものの「本来は5人紹介するまでは紹介料を出さないんだけど、にしきよ君は筋が良いから一人目から紹介料出すから」という話で有頂天になるんですよ。
会社の後輩や同期の話を聞いてた結果速攻で会社にバレます。
何故バレたかというと元々別のマルチが同期で流行ってたらしくすぐに報告が入ったんだとか。
・上司に説教されて消費者生活センターへ。
部署内ではそれなりに問題視され直属の上司と部署の責任者と3者面談
。
「お前は騙されてるから消費者生活センターへ行け」と促される事に。
勿論一番弟子の方には相談し今後の対策を一緒に練るんですが、それと別に消費者生活センターにも行って相談もしました。
結果的にこの行動は良かったですね。
お金も戻って来たし、自分が関わったビジネスがどういうものか知る事が出来ました。
一応お金が返って来た理由は販売方法が違法という点。
個人の自由意志ではなく売り手側が強い状況で一般的な品物よりも高額な商品を売りつけたので、違法性があり返品に応じるべきである。
というような内容を書面で送り、品物と交換する形で返金対応をして貰える事となりました。
・正体を知っての落胆
インターネット上で知り合いを作り話を聞いていく内に自分の関わっている話がなんなのか段々と理解出来るようになりました。
アムウェイなんかと同じマルチビジネスで、しかもかなりタチの悪いものに引っかかっていた。
過去10年以上行なっている手口で被害者もかなりの数が居て、ほとんどの人間が紹介者を出す事も無く泣き寝入りをしている。
女性で参加した方はお金を取り返そうと色々を手を回すらしく面倒事になるので参加出来なくなっている。
元々は服飾品を売る為に会場を借り大々的にやっていたが、販売方法を今のやり方に変えていった。
要は海外から仕入れているブランド生地をオーダーメイドスーツとして販売しているだけで、その売り方がマルチ商法。
ただのマルチでは買い手が付かないので、ビジネスの勉強代として高額な利益分を乗せて売りつけているという内容。
2、怪しい投資話!個人ファンドに騙される。
・若くして起業してる知り合いを見つけた。
同じ先輩から同年代で起業した知り合いが出来たから合わないか?と誘いがありました。
まだマルチに引っかかっていていち早く紹介者を作りたかった自分は二つ返事で会ってみる事に。
彼は大手企業が展開するビジネスに乗っかって商売をしていると言ってました、当時の自分から見ると「起業」という言葉は非常に魅力的でその立場から放たれる発言はなかなかに重いものと感じていたと思います。
今考えれば人材派遣業や代理店業といった特に珍しい話ではなかったんですがね。
その時は特に進展もないまま凄い人に会わせてもらったという感想でした。
・あの起業してる人覚えてる?俺個人ファンドに投資してるんだぜ。
自分と先輩はマルチからお金を取り戻してひと段落ついた頃、突然先輩から投資話が舞い込んできました。
内容を聞いてみると「原油の先物取引で毎月利益を上げているトレーダーが居る」「50万投資すれば毎月3万配当が貰える」「あの起業した人からの紹介だから安心」
先輩が投資しているのであれば自分も乗っかってみようと思い軽い気持ちで50万を投資しました。
一度取り返したお金だからこそなのでしょうか、金銭感覚が麻痺してたんでしょうね。
正直何でそんな先輩を信じるんだ?と自分自身でも疑問はあるんですけど、同じ苦楽を共にすると互いに信頼関係は深まるもんなんでしょうね。
結果的に3ヶ月間は3万円は支払われていたものの、起業した人から突然電話が入りファンドのトレーダーが逃げたという事で今後は利息を払えないというものでした。
「自分も被害者で訴えようにも相手がどこにいるか分からない」「会社の社員も投資していたから困っている」という説明というか泣き言のように言われるとなかなか怒るに怒れません。
結果的に約40万の借金のみが残ってしまいました。
良くも悪くも先輩を信じ切ってしまったのが要因だったのかなと思います。
根拠のない自信を持っている方で比較的に自分と正反対の部分に魅力を感じました。
今思い返せば大した話でないのだけど、自信満々に話されると何となく凄いのかな?と思ってしま運でしょうね。
面白い人ではあったものの持って来る話の大半がマルチの話や詐欺の話ぐらいだったので、彼自身他人を疑うような人じゃなかったんだろうなと。
彼が転勤をして私自身も転職をしてそれっきりです、一度連絡はしたものの返信はありませんでした。
とりあえず愛知編はこの辺りで終わりにします。
本当は別のマルチに2回程入会しましたが金額が大した事ないので割愛しますね。
次回は京都編を書かせて貰います。